Heppoko Binbo Yarou no Newbie Nikki

旧題: へっぽこびんぼう野郎のnewbie日記 #vZkt8fc6J

なんでぼくが辞書を読んだのか書いてみる

ひとたび辞書読んでたということがバレると、結構驚かれてクレイジーみたいな扱いを受けることがある。

そうして「なぜ辞書を読んだのか」とか聞かれて「えーっと、どうせ全部人生で見ることになる言葉なら、先に全部見といたほうがお得かなと思って」というような、適当な返ししかできなくてもやもやしていたので記事にしてみた。

「辞書を読む」以前

もともとぼくは英語の勉強をしている中で、語彙増強するとあとあと楽だということを体感として知っていた。

それから、知らない言葉が出てきたとき、調べるという手間に対して非常にムカムカしていた。

そして、ぼくは別に英語が好きではなくて「仕方なく読んでる」勢なので、別に「外国人とコミュニケーション取りたい!」なんて気持ちはさらさらなく、なんとかしていかに楽に語彙を増強する方法はないものかと考えていた。

また、

  • 教養あるネイティブの場合、語彙を40,000語保持していてもおかしくない
  • 平均的なネイティブはおよそ30,000語ほど
  • 平均的なネイティブの8歳は10,000語
  • かなり流暢に話す非ネイティブは25,000語ほど
  • 平均的な非ネイティブの英語話者は10,000語
  • 英検1級に必要な語彙は10,000〜15,000語ほど
  • 平均的な日本人は5,000語あるかどうか

というような情報を↓みたいなサイトから掴んでいた。

そういうわけで、いろいろな英単語帳を買ったりAnkiというアプリをやったりmikanというアプリをやったりしていた。

ちなみに現在は英語勉強マイブームが過ぎ去り、特に英語に関する勉強はしてない。やばい。

「辞書を読む」と考えた日

「どうせ辛い思いして語彙増強するなら最初にガーッと読んだ方が楽じゃね」と考えた。

また、英語の語彙について調べていると、ブログに書いている人はみんな何かしら辞書っぽいものを読んでいたり、分厚い単語帳を覚えていたり、あと昔の人は辞書読んで「紙を食う」がごとく勉強してたという話もいろいろと見つけた。たぶんそれに感化されて「辞書を読むっていうのはそんなにおかしなことではないし、それなりに有用」と思った。インフレに麻痺したと言えるかもしれない。

それで、ぼくはよせばいいのにいきなり超分厚い辞書を買ってきて読もうとしてた。細かい字で2,000ページくらいあるやつ。

それでしばらく挫折して放置していた。わろた。

「子ども向け」という神ツールの発見

ものごとを学習する際に、「子ども向けの○○」というような教材が巷には数多く存在する。基本的にこういうものに大人は手を出さない。

しかし色んなものを見た結果、「子ども向け」というのは侮れるものでなく「子ども騙し」ではなく、単に平易な言葉で記述されていたり、重要な部分だけが抜き出されているということを知った。

「むしろ子ども向けほど至高」ぐらいに考えるようになった。

「わかる!最近のは子ども向けにしてはすごいよね」とか「子ども向けなのに下手な大人向けのものよりいい」とかいう「まだちょっと侮ってる」ぐらいの気持ちじゃなくて「子ども向けは大人向けより全体的に良い」ぐらいになった。

クレヨンしんちゃんを見ていたら、中で出てくる語彙の難易度の高さに驚いたりしていた。子どものときは一切気付かなったけど、こういうのを見て「サラ金ってなに?」とか「居酒屋ってなに?」とか「ローンって何?」とか語彙が増えていくのだろうと思っていた。

↓こういうのも子ども向け

ふたたび辞書を読む

その後しばらく経ち、ある日ふと「やっぱり語彙は大事だ!!」と考えるマイブームが到来して、辞書を読もうと思った。

それでこういう英英辞典を買ってきた。比較的平易な英英辞典なのでいけるだろうと思って買った。

ロングマンワードワイズ英英辞典

ロングマンワードワイズ英英辞典

でも結果はあんまりよくなくて、確かに1ページ1ページ読んでいけるけど、進みが遅くて「う〜む。つらいな」というふうに感じていた。結局Eまで読んだところで投げ出して、もっと簡単なのにしよう!!と思った。

それで購入したのが↓の写真つきのものだ。辞書というより事典。

これは200ページしかなくて、1ページあたりの量もそれほど多くない。当時「とりあえずなんでもいいから辞書を通読して『読んだ』という結果をつくる!」という意識が強かったので、すらすら読めた。しかも知っている言葉の方が多くて「お〜!これはおもしろい!」というふうに通読することができた。

Longman Photo Dictionary (3E) Paperback with Audio CDs (3) (Longman Dictonaries)

Longman Photo Dictionary (3E) Paperback with Audio CDs (3) (Longman Dictonaries)

これに味をしめたぼくが読んだのが、↓の日本人中学生向けの英和・和英辞典。16,000語しか載っていないので「これはいいや」と考えて本屋で衝動買いした。

Challenge中学英和・和英辞典 第2版

Challenge中学英和・和英辞典 第2版

3週間ほどかけて英和辞典を読み終わった。600ページほどしかなく、また1ページ1分ほどで読んでいけたので、意外にもトータルで見るとそんなに時間はかかってない。変態なら1日で読み終えるのではないか。

それに読む前のぼくの語彙が10,000語はあったので、「あー、知ってる単語だ」「見たことある単語だ。なんて意味だったっけ」というような気持ちで読みすすめることができた。まあそれでも3週間かかるので、継続できないとなかなかつらいものがあると思う。

和英辞典の方は「つまんないな……」というふうに考えてしまって、「し」まで読んで投げ出した。

このへんでマイブームが去った。なのでぼくが「読んだ」といえる辞書はこの2冊だけで、個人的にはあまりクレイジーなことをしたという認識がなく「辞書を読んだ人」というイメージと実際のぼくとで乖離が半端ない。

辞書を読んだことによるメリット・デメリット

メリット

  • あまり馴染みのない言葉の存在を知覚できる

存在を知らないものは知覚できないので、そういう言葉を見て「おぉっ!」と思えておもしろい。特に英和辞典では「あ、あの日本語って英語でこう言うんだ」とか「日本語の単語って英語とかぶるやつ多いな」とか、ふだん意味なく使っていた日本語についても深い洞察が得られたと思っている。英語も「あ、なんか見たことある!!!」という単語が載っていてそういう箇所はウキウキする。

デメリット

  • 変な人だと思われる
  • 時間が取られる
  • そこまでおもしろくない。小説とかYouTubeとかの方がたぶんおもしろい。
  • 別に全てを完全に覚えられるわけではない

辞書を読んだと言うと「覚えたの?」と聞かれることが多いけど、はっきり言って辞書を1回読んだだけで全単語を記憶できたらバケモノだと思う。「こんなのあったっけ……見た記憶が一切ない」ぐらいの箇所も多くて、そういう意味では語彙の数がいきなり急上昇したという感覚はない。

ただ「見知らぬ単語」を「なんか見覚えのある単語」にしたり、「なんか見覚えのある単語」を「確かこんな感じの意味の単語」にしたり、「確かこんな感じの意味の単語」を「こういう意味!……だったはず」くらいに持っていけたりはする。それが数の暴力でたくさんあるので、そのへんはメリットかなと思う。個人的にこういう作業を「親近感を沸かせる」とか「絨毯爆撃」とかって呼んでる。

辞書を読むときに心がけていたこと

「完読する」という目標を第一にして、覚えることは2の次にした。

人はなぜか「辞書を読む=辞書の内容を隅々まで覚える」というふうに認識しがち。でも、辞書も本だと考えると「別に全部覚えなくてよくね???」と思う。

たぶん辞書は「引いて、自分の血肉とする」ことが大半だから「読む」という行為が「辞書の全項目について引き、そのすべてを我が血肉にする」というふうに捉えられるのだと思う。そうすると急におどろおどろしくなる。

なので、できるだけ投げ出さないで済むように「すべてを覚えなくてもいい。ただ、読むのだ」というふうに考えた。

ほとんどの人が辞書を読もうとする動機はたぶん「覚えたい」という気持ちが強いからだと思うけど、「覚えたい」が先行しすぎると「覚えられなかった…」という挫折感が強いので「将来覚えるにあたってまず1つ1つに対して親近感を沸かせる」ぐらいの気持ちで取り掛かった方がいいはず。

また、「引くためのレベル」と「読むためのレベル」は激しく異なるのでそのへんに気を配るようにした。

中学生向けの英和辞典を選んだのは「600ページしかない・パッと見て見知らぬ単語が少なかった・1ページにあまり時間を割かずに読める」というのが理由だった。ここの総量を予め算出しておかないと、つらすぎて全然続けられない。

「引くのではない。読むのだ」と考えて、なるべく最大限まで自分を甘やかさないとしんどい。

それから「ちょっとした辞典でも制作に10年かかってたりするからそれを一朝一夕で得ようとするのは強欲」と考えると冷静な気持ちになれた。

その他、途中まで読んで投げ出したりした辞書のレビュー(基本読んでないのでレビューと言えるかどうかわからない)

日英語表現辞典 (ちくま学芸文庫)

日英語表現辞典 (ちくま学芸文庫)

Twitterで話題になっていた最所ふみさんの本。まさに読むための辞典という感じを受けた。でも自分よりはるかに上の人をターゲットにしている本っぽくて、途中で「これは今の自分には早いな…」と考えて投げ出した。

語源中心英単語辞典

語源中心英単語辞典

置物のように鎮座している。例文が一切なくてノイローゼになりそうなやつ。1つ1つの言葉の精度が甘くてつらい。

NEW斎藤和英大辞典

NEW斎藤和英大辞典

斎藤秀三郎という人が書いた和英辞典。分厚すぎるし、詳しすぎる。これを1人で書いたというのがすごい。Aの最初の方で難しすぎて挫折した。高かったのに……

ジーニアス英和辞典 第5版

ジーニアス英和辞典 第5版

昔買った英和辞典。分厚い。これは普通にAで投げた。「辞書を通読する」というとだいたいの人はこういうのを思い浮かべると思う。2,200ページはあるので、1日20ページ読んでも4ヶ月かかると考えるとエグい。まじめに読むと20ページは少なくとも1時間かかるし、長期間継続して読める人用のやつ。こういうのに辞書通読初心者が手を出すと確実に爆散する。「100時間以上費やすことになるけど効果がいまいち感じられない」というのが一番精神にクる。

三省堂国語辞典 第七版

三省堂国語辞典 第七版

国語辞典。これも読むために買ったけど分厚くて投げた。そのうち子ども向けのものを買い直してそれを読むと思う。悪い本ではない。

Merriam-Websters Elementary Dictionary

Merriam-Websters Elementary Dictionary

「子ども向け最高!!」の時期に勢いで買った英英辞典。中身は良さげだけどマイブームが終了したので一切読んでない。

Picturepedia: An Encyclopedia on Every Page

Picturepedia: An Encyclopedia on Every Page

「子ども向け最高!!」の時期に勢いで買った百科事典。サイズがデカい。中身もまだ見ていない。でも次読むとしたらこれ。

漢検 漢字辞典 第二版

漢検 漢字辞典 第二版

漢検準1級の勉強のために買った辞書。その後準1級用にいい教材を見つけたのでこっちは放置してる。

Oxford Advance Learner's Dictionary

Oxford Advance Learner's Dictionary

英英辞典。分厚い。いつも分厚いの買ってて全然学習してないなって感じ。もちろんAで挫折。